Cigna kanto

何を残そうか

ヒンズー教の女神とコーヒー

今年、1年を掛けて12の寺社を訪れる予定にしている。
既存の四国遍路や西国巡拝ではなく自分でテーマを決め選んだマイ巡礼とでも言うか。

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12寺社の広島は宮島に在る大願寺について調べているいて面白いカフェを見つけたので残しておきます。

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12寺社の共通テーマは弁才天を祀っていること。

弁才天は仏教の神であるが、記紀に登場する「イチキシマヒメ」と習合して信仰が全国に広まる。(弁財天と表記し商売繁盛、財産保護の神とされるのは後代のこと)

市杵嶋姫命(イチキシマヒメ)はアマテラスとスサノオの間で取り交わされた誓いの儀式の中で生まれた女神3柱のうちの1柱であり、福岡県の宗像大社、辺津宮に祀れていて各地に勧請されている。

大願寺そばに在る世界遺産厳島神社の「イツク」と「イチキシマヒメ」の「イチキ」は同じ「神に仕える」という意味の異音表現であり、実際に厳島神社祭神に市杵島姫は列せられている。

さて、その厳島神社の近所に在るカフェ「サラスヴァティ」。
その名前の意味はヒンズー教で芸術学問の女神そのものであり、そのサラスヴァティを仏教が守護神として取り込んだ際に付けた名が弁才天である。

つまり、厳島神社のルーツの名前を使っているのである。
なんともお洒落な名付け方だ。

宮島を訪れた際にはコーヒーを御馳走になろうと思う。

宮島で自家焙煎コーヒーを供するカフェsarasvati